取付・メンテナンスガイド
ストレートピン/通しボルトタイプ
5.1
取付 およびメンテナンス時には本用紙に記載のガイドライン に沿って正しく作業を行ってください
ノルトロックグループのエクスパンダー・システムを ご使用いただき、ありがとうございます。本製品は 独自のエクスパンション機構でピン穴にフィットする ことで、ピン穴の摩耗・変形・割れを防止します。
1:通しボルト 2:専用ワッシャー 3:拡張スリーブ 4:テーパー付ピン 5:通しボルト用低頭ナット
事前準備
ピン穴にブッシュ等が取り付けられている場合は、全て 事前に除去してください。摩耗の原因となります。
ラグ部に摩耗による変形、割れ等が見られる場合は取付前 に修繕をお願いいたします。
穴の表面が荒れている場合は均一になるよう加工し、最高 摩耗点と最低摩耗点の差を1.5mm以内に収めてください。
万が一、前述の最高摩耗点と最低摩耗点の差が1.5mmを 超えている場合、事前にお問合せをお願いいたします。
取付作業
軸部の焼き付き防止のため、グリースは グラファイト系のものをお薦めします。 ねじ部には絶対にグリースを塗布しない でください
ご注意!ピンのグリース穴部は 強度が落ちるため応力 方向から90度横に逸ら せて取り付け願います。
エクスパンダー・システムを組立後、ピン穴に挿し入れてく ださい。入りにくい場合はゴム製ハンマー等ボルトが変形 しないもので軽く叩きます。概ねセンターまで挿し入れた ら、プライヤー等でピンが共回りしないよう押さえ、通し ボルトを既定トルク(裏面)で締め付けます。
推奨締付トルク表
ボルトでの推奨締付トルク
トルク誤差±10%想定での値
M12 | M14 | M16 | M20 | M24 | M30 | M36 | M42 | |
Nm | 70 | 115 | 175 | 350 | 500 | 600 | 700 | 900 |
lb-ft | 52 | 85 | 129 | 258 | 369 | 443 | 516 | 664 |
標準ナットでの推奨締付トルク
トルク誤差±10%想定での値
M12 | M14 | M16 | M20 | M24 | M30 | M36 | M42 | |
Nm | 65 | 115 | 175 | 250 | 350 | 500 | 600 | 700 |
lb-ft | 48 | 85 | 129 | 184 | 258 | 369 | 443 | 516 |
薄型ナットでの推奨締付トルク
トルク誤差±10%想定での値
M12 | - | M16 | M20 | M24 | M30 | - | - | |
Nm | 60 | - | 125 | 200 | 275 | 350 | - | - |
lb-ft | 44 | - | 92 | 148 | 203 | 258 | - | - |
スパナナットでの推奨締付トルク
トルク誤差±10%想定での値
M17 | M25 | M35 | M45 | M55 | M65 | M75 | M85 | |
Nm | 50 | 120 | 250 | 500 | 600 | 700 | 800 | 900 |
lb-ft | 37 | 89 | 184 | 369 | 443 | 516 | 590 | 664 |
一旦最初の締付作業を行った後、マシン可動部を 可動域いっぱいまで何度か動かし、増し締めを行 ってください。
作業完了後、テンションワッシャーとラグ部の間に0.5mm 以上のクリアランスがあることをご確認ください。
まずボルトとワッシャーを取外し、次にピンを変形させる ことがないよう、緩衝材となるものを当て、ピンをハンマ ーで軽く叩きます。 ピンが中に押し入れられるとスリーブが取り外せますの で、ペンチやプライヤー等で引き抜いてください。
ピンのねじ部にボルトを入れ、ボルトを取っ手代わりに してピンを引き抜いてください。抜けにくい場合はスライ ドハンマーやプーラーを使うと簡単に取り外せます。ス ライドハンマーはノルトロックジャパンよりお貸出しも可 能です。