締結メカニズム
ノルトロックホイールナットの締結原理は、ノルトロックワッシャーと同じウェッジロッキング機構です。各ナットには一方にカム面、もう一方にリブ面をもつ二枚一組のワッシャーが組み込まれています。
ホイールナットが締め付けられる際に、細かいノコギリ状の歯が放射状についたリブ面が締結面にしっかりと食い付き固定することで動ける部分はカム面のみとなりますが、カムのウェッジロッキング効果によりホイールナットの回転を止めることができます。
主なメリット
- 手早く簡単に、一般的な工具だけで取り付け、取り外しが可能
- 潤滑剤が塗布してあるため、より高い軸力精度で締め付け可能
- 高い耐食性をもつ
- ウェッジロッキング機構により、回転緩みを起こさせない
- 無限ではないが再利用可能(使用環境に影響されます)
試験実績
ノルトロックホイールナットは認証機関や独立した研究機関による厳格な試験を受け、その性能を証明されています。DIN65151に準拠したユンカー振動試験は、ホイールナットの締結力の変化を検証する最も厳格な機械試験の一つです。
ユンカー振動試験では、200kNのトルクで締め付けられたホイールナットに1000回繰り返し荷重を掛け、その間の締結力が記録されます。従来のホイールナットは戻り回転を起こし、締結力を大幅に失います。 しかしノルトロックホイールナットは締結力を失うことなく、ホイールの締結部を完全に固定し続けます。