1982年に世界で初めてノルトロック社が開発したウェッジロック技術は、摩擦に依存せずボルトの緩みを「物理的に」許さないという点で、他のあらゆる緩み止め製品とは一線を画す革新的な技術です。恒常的に激しい振動に晒される環境で、温度変化が繰り返される環境で、あるいは衝突等で非常に強い負荷がかかる環境で、国や地域を問わず世界中で比類なき信頼を得ています。

Wedge-Lock Washers

ウェッジロッキング機構が特徴のノルトロックワッシャーは、摩擦ではなく「軸力」を利用してボルト締結の緩みを物理的に防ぎます

ノルトロックワッシャーは予期せぬ生産停止や事故、ワランティクレーム等による損失リスクを大幅に低減させ、生産稼働率の向上とメンテナンスコストの削減に貢献します。

 

主なメリット

  • ウェッジロッキング機構により、回転緩みを起こさせない
  • 手早く簡単に、一般的な工具だけで取り付け、取り外しが可能
  • 潤滑剤を使用しても緩み止め機能は変わらない
  • 緩みが発生しないため緻密な軸力管理が可能
  • ボルト・ナットと変わらない温度特性
  • 無限ではないが再利用可能
  • ボルト・ナットにも負荷をかけないため、ボルト・ナットの再利用性も確保
  • 表面硬度を上げることで、大きな負荷にも耐えられる設計
  • 外径を大きくした幅広タイプのSPワッシャーを使えば、長穴や下穴が大きい場合、相手材が柔らかい場合、塗装面に締結する場合にも絶大な効果を発揮
  • 高い耐蝕性をもつ
  • 強度区分12.9 (ASTM A574)の高強度ボルトにも使用可能
  • ボルトの長さが短い箇所でもしっかりとした締結を実現

 

SPワッシャー(幅広タイプ)

ノルトロックSPワッシャーは、標準タイプのワッシャーと同様のウェッジロック機構を兼ね備えた幅広タイプの製品です。SPワッシャーは、フランジ付き六角ボルト・ナット(IOS4161,4162)と併用し、JIS B 1001記載のボルト穴径を超えるような大きな穴や、長穴、または相手材が軟らかい場合にご使用下さい。

 

試験実績

ノルトロックのウェッジロッキングワッシャーは認証機関や独立した研究機関による厳格な試験を受け、 その性能を証明されています。DIN65151に準拠したユンカー振動試験は、ボルト締結の耐振動性を検証する最も厳格な機械試験の一つです。

ユンカー振動試験では、ボルト・ナットが戻り回転を起こしやすいとされている平行方向(せん断方向)の振動を受け続け、その間のボルト締結力が継続的に測定されます。ノルトロックワッシャーはこの厳しい環境においても、一般的な緩み止め製品より一貫して高い緩み止め効果を発揮しています。

顧客事例