1982年に世界で初めてノルトロック社が開発したウェッジロック技術は、摩擦に依存せずボルトの緩みを「物理的に」許さないという点で、他のあらゆる緩み止め製品とは一線を画す革新的な技術です。恒常的に激しい振動に晒される環境で、温度変化が繰り返される環境で、あるいは衝突等で非常に強い負荷がかかる環境で、国や地域を問わず世界中で比類なき信頼を得ています。

Steel Construction Washers

ノルトロックSCワッシャーは建築業界に特化して設計された製品です。独自のアール形状を持つHVボルトとワッシャー間の接触面を最適化するため、一つ一つの内径を面取りしています。通常の面取りワッシャー(欧州規格EN 14399-6に準拠)からそのまま入れ替え可能です。

通常品のノルトロックワッシャーが持つウェッジロッキング機構をそのまま活かしているため、摩擦に依存することなく軸力そのもので確実に緩みを防止します。

仕様

材質 スチール EN1.7182 または同等のもの
硬度 ≥465 HV 浸炭焼入れ
表面加工 亜鉛フレークコート(カドミウム・六価クロム等を含まない)
標準サイズ M12~M36 (NL12SC~NL36SC)

 

主なメリット

  • ウェッジロッキング機構により、回転緩みを起こさせない
  • 手早く簡単に、一般的な工具だけで取り付け、取り外しが可能
  • 内径の面取りによりHVボルトにも簡単に、安全に取り付け可能
  • 潤滑剤を使用しても緩み止め機能は変わらない
  • 緩みが発生しないため緻密な軸力管理が可能
  • ボルト・ナットと変わらない温度特性
  • 無限ではないが再利用可能
  • 高い耐食性をもつ
  • ボルトの長さが短い箇所でもしっかりとした締結を実現

試験実績

ノルトロックSCワッシャーは、認証機関及び独立した研究機関による厳格な試験を受け、その性能が証明されています。SCワッシャーは、高強度構造のボルト締結体の摩擦接合に安全に使用できることが、HVアセンブリにて確認されており、ドイツ建設技術研究所 (DIBt)による欧州技術承認 ETA-20/0010 を得ています。

ノルトロックSCワッシャー、NLO、NLSS、及び254 SMO® は、支圧接合の構造のボルト締結体において安全に使用できることが、EN15048に準拠し、DIBtによって発行されたETA-19/0813にて確認されています。

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