エクスパンダー・システム:ショベルカーの長寿命化を実現
私たち全員が、平らな道路、轍のない舗装、自宅や職場で水、電気、ガス、通信を利用できることを当たり前のことのように考えていますが、道路とこれらの不可欠な地下ネットワークを敷設するショベルカーに(その煩わしい騒音を除き)注意を払う人はほとんどいません。
パリからジュネーブまでに至る道のりの 3 分の 2 を超えたあたりにある、フランスブルゴーニュ地方モンシャナンは、250人の従業員を擁する好調な同族経営の中小企業 パスカル・ギノー TP (TPは、Travaux Publics または公共事業を意味)の本拠地です。1993 年に設立された同社は、基礎を掘るだけでなく、内部のドライネットワーク(電気、暖房、通信)とウェットネットワーク(上下水道)を敷設し、埋め戻し、道路を補修しています。同社は、土木作業、道路の敷設、舗装、屋外駐車場の建設だけでなく、例えば前庭の造成を希望する個別の顧客の要望にも応えています。
コストと時間を費やす修繕
「私たちの顧客は、自治体、中小企業、企業団体、そして時折の個人顧客です」と、会社の保守ワークショップを担当するトーマス・デスマージャー氏は言います。
パスカル・ギノー TP は、こうした作業を実施するために約 800 台の異なる機械を保有しています。それらの機械には、年当たり 45 週間使用されている 70 台のショベルカーとミニショベルカーが含まれています」と、デスマージャー氏は言います。
「私たちは、ニューホランド、リープヘル、キャタピラー、JCB、メカラックなどの様々な異なるブランドのショベルカーの約半数を自社保有しています」と、彼は説明します。「他は保守契約を含む、購入選択権付きリース契約です。そのため、私たちがそれらを保有する頃には、これらの車両は 10 年で耐用年数の中頃に到達し、保守契約でカバーされなくなります。その時には、自社で保守を始めなくてはなりません。5 年間使用されてきたため、それらの車両には大規模な修理が必要です」これらのショベルカーで最も摩耗を受ける部品は、ブーム、アーム、バケットですが、主要な問題となるのがアームのピンです。「アームが少しぐらぐらするようになると、オペレーターにとって制御が難しくなり、正確に掘ってすくい上げることができなくなります」と、デスマージャー氏は説明します。そのぐらつきは、可動部のピンが摩耗し、ラグでぴったりと固定されなくなることから来ています。「過去には、部品の分解、肉盛り作業、円筒加工を行った後に全てを元に戻す必要がありました。それは、機械を最低 1 か月間は稼働できないことを意味しました。稼働させなければ、機械でお金を稼ぐこともできません」と、彼は付け加えます。「その作業で最もコストが掛かる部分は、機械加工です。何故なら、自社でその作業を実施できず、かなりの金額が掛かるためです。単一のピンだけで 2,000 ドル掛かることもあります」と、彼は述べます。
ダウンタイムの短縮
ギノー TP に入社する前、デスマージャー氏は既にノルトロックグループのエクスパンダー・システムを熟知していました。
「私は 20 年以上もこの業界に携わっているため、ノルトロックグループの製品について知っていました」と、彼は微笑みながら言います。そのため、彼はエクスパンダー・システムのテクノロジーがこれらのショベルカーのダウンタイム短縮に対する解決策になるのではないかと提案しました。「私はノルトロックグループに連絡し、私たちの問題について話し合い、ある解決策を得られました」彼のワークショップでは、予防的保守を実施しているため、作業依頼の閑散期となる 2 つの主要時期(天候を理由とした 1 月と 2 月、多くの人が休暇を取る 8 月)の間、ショベルカーを迅速に修理できます。
「そのため、オペレーターがピンの緩みを感じ始めたとき、私たちは全ての必要な対策をとり、ノルトロックグループに連絡すると、彼らが解決策を提供してくれます。私たちは 3、4 年間、エクスパンダー・システムを使用してきて、ノルトロックグループから常に対応策とフォローアップを得ています。彼らは非常にプロフェッショナルです」と、彼は言います。
「私たちの目的は、機械寿命を延長し、そのコストを低減することです」と、彼は言います。「現在、私たちの機械のダウンタイムはエクスパンダー・システムによって、約 70%、約 10 日にまで低減され、多額のコストを抑えることができました」と、デスマージャー氏は強調します。
ビジネス
公共事業と土木建築
使用用途
ショベルカーアーム
解決策
エクスパンダーシステム
THE RESULTS
ショベルカーの寿命延長、コスト削減、ダウンタイムの大幅な削減