When the going gets tough
オフロード車両は一般車やトラックが故障してしまうような荒れたコースの走行にも耐えられるよう設計されている。泥の中を走り抜け、山腹での過酷なレースをくぐり抜けても尚、最高のコンディションを維持するためには、最先端のテクノロジーが必要となる。
- 顧客:プロコンプ社(米国)
- 所在地:カリフォルニア州コンプトン
- 設立:1992年
- 製品:オフロード用ビードロックホイール
- 実施した試験:M5/16インチボルトでの振動試験およびトルク-軸力試験
- 採用製品:ノルトロックワッシャー
オフロード車のビードロックは、そうした過酷な走行条件下でもビードと呼ばれるタイヤの縁をホイールに固定する役割を担う、オフロード車にとっては重要なパーツだ。
2015年、自動車愛好家向けのハイエンドなタイヤ、ホイール、サスペンション、ショックアブソーバー等のメーカーである米・プロコンプ社は、ノルトロックにコンタクトを取った。ビードロックのリングを固定するボルト締結部への激しい振動についての相談だった。プロコンプ社は、耐振動性を向上させる良い締結方法を模索していたのだ。同時に、自社でもエンドユーザー側でもノルトロックワッシャーを簡単に正しく取り付けられるよう、締付作業に対するアドバイスも求めていた。
フランスのリヨンには、ノルトロックグループ最大のテクニカルセンターがある。ノルトロックはそこで、プロコンプ社のホイールのサンプルを用いて振動試験を実施。その結果を受けて、最適な締付方法だけでなく、ボルト締結をより確実なものとできるよう小規模な設計変更の提案も行った。成功裏に終わった試験の結果、プロコンプ社は規制を満たし、無事にオフロード用ホイール市場に参入するに至った。 プロコンプでは現在、全ての同社製ホイールのボルト締結部にノルトロックワッシャーを使用している。