All for the SURE SHOT
アーチェリーサイト( 照準器)等のブランド「渋谷アーチェリー」は、リオ五輪の出場128選手のうち実に65名がそのサイトを使用し、24あるメダルのうち13個を生み出したという世界を席巻しているブランドです。製造課 係長の梅澤真一氏はある時、自社製のサイトを新たに設計するというミッションを託されました。“ TheChoice of Medalists”というステートメントを掲げる同ブランドにあって、これは大きな挑戦です。
コンパウンドボウ向けサイトにおいては、旧モデルが抱えていた課題の一つに、サイトを固定するねじが緩んでしまうというものがありました。計算上では、距離が短い30m先に設置された的を射る場合でさえ、矢の発射角度がたった1度ずれてしまうだけで命中点は50cm以上もずれてしまうのです。競技自体が精密さの上に成り立っているため、照準器に起こるねじの緩みがどれほどの問題なのかは想像に難くありません。
新たに梅澤氏が設計した「アルティマ」シリーズのコンパウンドボウ向けサイト「アルティマCPX」では、ノルトロックワッシャーを用いてサイトが強固に固定されており、発射時の弓の振動によるねじの緩みの心配がなくなっただけでなく、軽量化や特許を取得した独自のシステムが採用されています。このためルール改正により短時間で発射する必要に迫られていた射手は、ねじを締めたり緩めたりといった調整作業が不要となり、作業効率を飛躍的に高めることができました。結果、渋谷アーチェリーの「アルティマCPX」を採用するアーチャーは、より多くの時間的余裕をもって矢を射ることになるのです。
「アルティマCPX」サイトは、ノルトロックワッシャーを取り付けて組み立てられます。
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FACTS
顧客:渋谷アーチェリー
用途:サイト(照準器)の固定
使用箇所:コンパウンドボウ向けサイト
採用製品:ノルトロックワッシャー