太陽に接近
地球上の生物にとって、太陽より重要なものはありません。太陽無くしては、私達の惑星は単に氷で覆われた岩が宇宙で回転しているにすぎません。現代まで、太陽は未だほとんど探索されていません。私達の太陽系への太陽の影響についての詳細な情報を収集する任務を与えられた宇宙船、ソーラー・オービターの打ち上げを、欧州宇宙機構(ESA)とNASAは計画しています。水星よりもさらに高温星に近く、人間が創造した物体の中で太陽に最も近づくことは歴史的な偉業となるはずです。
OHBスウェーデン社は、太陽の周辺軌道で独自で位置決めをし、地球と金星の両方を通り、複雑な一連の重力アシストで接近飛行をする、ソーラー・オービターと、そのシステムを提供しています。そのうちのひとつは、18基のロケットエンジンと200キロの発射薬の燃料で満たしたタンク2基を搭載した化学推進システムです。ケープ・カナベラルからの打ち上げの間、推進システムとそれを締め付けるボルトは重力の30倍までの動荷重に耐えなければなりません。宇宙ではボルトの緩みを修正することが不可能なため、OHBは万全の策を講じる必要があります。全てのボルトは総数240個のNL4ワッシャーで固定されます。宇宙システムのプロバイダーは、数十年にわたってノルトロックのユーザーであり、いかなる宇宙旅行も確実なボルトソリューションから始まる重要性について、認識しています。
顧客: OHBスウェーデン社
打上予定日: 2017年7月
予算: 11億ドル
太陽への最接近ポイント: 4,200万キロメーター
ミッション期間:7年間
最大速度: 70KM/秒
宇宙での温度: 摂氏–100〜520ºC