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【エキスパート】ねじの並目と細目はどう使い分けるの?
Q: 細目ねじと並目ねじは何が違うのですか?
Q: 細目ねじと並目ねじは何が違うのですか?
A: 細目ねじとは、一般的な並目ねじに比べてピッチが小さい(ねじ山の数が多い)ねじです。
世界中で使われるねじの殆どは並目ねじで、細目は非常に緻密なレベルでねじの嵌合が必要とされる
ケース等、何か特別な理由がない限り使用されることは殆どないと言っていいでしょう。また、細目
ねじはどこでも入手可能というものでもなく、専門の業者や販売店以外でお目にかかることは滅多に
ありません。
では、一体どのような場合に細目ねじを選ぶべきなのか。当然ですが一概にレッテルを貼ることは
できません。しかし、短所と長所を整理すれば見えてくるものがあるはずです。
■細目ねじの短所:
- 細目はねじ部の摩擦量が並目と比べて大きく、かじり・焼き付きを起こしやすい
- ねじ山が細かい分ねじ部にダメージを受けやすく、異物が付着しやすい
- 締付時に焼き付きを起こしやすいため、電動工具等での高速の締付に適さない
■細目ねじの長所:
- 同じサイズの並目ねじと比較し、有効径が大きいため耐力が高く、有効断面積が大きいためせん断方向の外力にも強い
- ピッチがより小さいため、より精密な調整が可能
- 硬度の高い材料や、薄肉管のような薄い相手材に対してもねじ込みやすい
- 並目ねじに比べて、より小さなトルクで必要軸力を得ることができる
- ねじのリード角が小さいため緩みが発生しにくく、緩める際のトルクも小さい